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通訳翻訳情報

英字新聞・雑誌活用法

翻訳関連雑誌(通訳翻訳ジャーナル、eとらんす)掲載の情報。
学習段階に合わせた英字新聞の活用法についての記事を紹介します。

(月刊通訳翻訳ジャーナル 2001年6月号P26〜P28から抜粋)


■ 第一段階

「週刊ST」

初心者にはありがたい日本語の見出し
「週刊ST」には毎週「通訳とっておきファイル」と「翻訳家ノート」というコラムがあり、前者は会議通訳・放送通訳者である新崎隆子さん、後者は翻訳家の宮脇孝雄さんが執筆している。また「通訳・翻訳ジャーナル」連載「サムシング・ニュー」でおなじみの伊藤サムさんが、読者参加型の英作文コラムを、「Click the World」の沢田博さんがその号の表紙を飾った人物について解説をしている。


「ASAHI WEEKLY」

英文の難易度に応じて★マークがついている。モノクロでは分かりにくいが、ポイントとなる単語は水色になっており下に解説がついている。「ASAHI WEEKLY」には隔週で放送通訳者の水野的さんが「Newsサーフィン」というコラムで時事解説を行っている。


「MAINICHI WEEKLY」


・週刊なので「読む」負担が軽い

・注釈、解釈があるのでポイントを掴みやすい

・読み物としても楽しめる


■ 第二段階

「The Japan Times」

日本国内発行の英字新聞の代表格ともいえるものが1897年創刊の「The Japan Times」。邦字新聞社系の英字新聞との大きな違いは「The Japan Times」は自社の記者が英語で記事を執筆する点。高度な英語力を持つ日本人記者が自ら取材し英文記事を書いているのだ。


「ヘラルド・トリビューン」


「THE DAILY YOMIURI」


・入手が簡単

・日本発記事と外国発記事が詳しく掲載されている

・関連記事を読むことで語彙の定着と知識の蓄積が図れる

・邦字新聞社系から出ているものは、本誌と併読することで和訳・英訳の確認ができる


■ 第三段階

「Newsweek」

「Newsweek日本版」

「TIME」


・ホットな話題の吸収

・格調高い文章で読解力・表現力をつける

・実際に仕事をするうえで必要な国際時事や文化の記事が載っている


■ 「Newsweek」「TIME」を読みこなす

英語学習者ならば一度はチャレンジするのがNewsweekやTIME。同様の雑誌はいくつかあるが、この2誌は別格だ。ミーハー的に言えば、エライ人も一目おく雑誌であり、英語マニアから見れば「格調高い英語で書かれている」ということになる。この2誌を辞書を引かずに読むことができたら・・・と思うのは英語学習者が最終目標として掲げる夢のようなものだ。さて、どのように読んだら読めるようになるのか、これまで取材やアンケート結果などから得た意見を統合してまとめてみよう。


なぜ「Newsweek」「TIME」か?

一言で言えば、日本の雑誌にはない視点をもっているからである。日本に関連した記事一つとっても、世界の中の日本、アジアの中の日本といった大局的な捉え方がされており、ましてアメリカやその他の国の記事となると、日本の新聞や雑誌では滅多にお目にかからないような内容に遭遇する。視野を広げるのにとても役立つのである。したがって、語学習得のためという読み方をすると長続きしない。書かれている内容に関心がないと、読むこと自体が苦痛になるのだ。まずは、関心が向く記事から読んで徐々に時事全般に慣れるようにしよう。


「Newsweek」「TIME」どちらがいいか?

むろんどちらでもいい。人によっては「TIME」だけ「Newsweek」だけと決めている人もいるが、交互に読むという人もいる。話は古くなるが、7年ほど前に各ジャンルの通訳者・翻訳者にアンケートを取ったときには、「TIME」がわずかに「Newsweek」を上回っていたが、昨年通訳・翻訳スクール生を対象に取ったアンケートでは「Newsweek」がかなり上回っていた。「ニューズウィーク日本版」が出ている分、「Newsweek」の方が活用しやすいかもしれない。「ニューズウィーク日本版」は「Newsweek」の記事をかなり編集しているが、理解の確認には役立つ。


分からない単語が出てきても読み飛ばして多読をしよう

「TIME」や「Newsweek」に限ったことではないが、英文を読むときには辞書を引かずに読む。それは主に二つの理由がある。一つは、文脈の中でことばの用法を体得するため、そしてもう一つは読む量を増やすため。辞書を引きながら読むと1ページ読むのに時間がかかりすぎること、辞書を引くことによって思考が寸断されるなど、あまりよいことがないのだ。わからない単語は量をこなすことによって遭遇のチャンスを増やして前後の文脈から判断することが理想。むろん時には精読するのもよいが、そのときには英和辞典より英英辞典を引くとよい。


意識的に読む

「意識的に読む」ということは、「語学習得のため」無理矢理読むということではない。記事で書かれていることは何か、主語は何で動詞は何か、どの動詞と名詞が相性がよいのか、どの動詞がどの前置詞とセットになっているのか、といったことを心に留めながら読むのである。むろん1回や2回で頭に入るはずがない。忘れていく方が多いはずだ。ただ意識することによって、記憶に残る歩留まりをよくするのである。集中力が高まるという効果も期待できる。


読み返しをしない

英語教育者のほとんどが述べていることが、「読み返しをしない」ということ。日本人はともすれば学校教育の名残でどうしても主語から動詞の後ろに回って文章を理解しようとするが、そのくせから脱却し、英文を頭から理解するようにするのだ。そうしないといつまでも読むスピードがつかないのが主な理由だが、最終的にナチュラルスピードの英語の聞き取りができないということにもつながる。ネイティブは日本人の理解の道筋のように英語をしゃべってくれるわけではないのだ。




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