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大阪日日新聞 18面 2003年6月16日
Naniwa Economy Winning Story
ローカル大阪経済 - あきない見聞録
■ 福島良雄社長(大阪市北区天神橋3丁目)
中小企業の海外調査支援
二〇〇七年開催の第十一回世界陸上競技選手権大会は大阪で行われる。この世界陸上の大阪招致に一役買ったのがワールドインテリジェンスパートナーズジャパン(WIPジャパン)で、プレゼンテーション用の資料を英語とフランス語に翻訳し、世界陸上連盟から高い評価を得た。
同社は、世界百カ国・地域に広がるネットワークをベースに、五千三百人の翻訳者を専門分野別に登録・評価する独自のシステムを開発。「例えば、医薬の分野でも新薬申請書なのか契約書なのかで依頼する翻訳者は異なる。また、正確さや読みやすさが求められる場合もあれば、スピード重視の訳が必要という顧客もある」(福島良雄社長)と、顧客ニーズに的確に応える体制を整えている。
二〇〇二年度売上高の約七割が翻訳業務によるものだが、現在、海外マーケティング業務が急成長中だ。世界六十二カ国・地域、百四十八都市の三百人のマーケティングスタッフを「海外マーケティングネットワークmネット」としてデータベース化。「シドニーオリンピック前夜の現地の写真が百枚欲しい」「日本文化についての海外の意識」「歯磨きに関するヨーロッパの消費者の購買行動」といった企業や政府機関からの調査依頼に現地でアンケート調査やグループインタビューを実施して応える。
また、中小企業の海外でのマーケティングをサポートするウェブサイト「ワンクリックワールドマーケティング」を四月から本格的にスタート。数カ国広域同時アンケート調査や、製品名に問題はないか多言語で確認する多言語ネーミングチェックサービス、新製品開発のための現地新製品モニタリング調査といったサービスを提供中だ。
リサーチ料金は十万円から三十万円(一カ国あたり)が主で、同サイトによる初年度売り上げは一億円を見込む。
同社は一九九五年十一月に三人で創業し、現在のスタッフは三十八人。創業以来、世界の飢餓・環境・教育に関連するサービスについては一律一割引を堅持するとともに、利益の10%(当初三年間は売り上げの3%)を世界の最貧国の子どもたちに寄付している。
九五年には、第一次大戦時の実話に基づく童話「友情シンフォニー」を十カ国語に翻訳し、インターネットで世界中の子どもたちに発信。ユニセフ本部から感謝状を受けた。
ワンクリック・ワールド・マーケティングのアドレスは次の通り。
http://www.1click.jp/marketing/
(木下功記者)
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